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教育担当の鈴木浩二マネージャーと新人社員の解 杰が、入社当時から今日までの歩みを振り返りました。期待と不安のなかで新生活をスタートさせた、社会人1年生のナマの声をご紹介します。
実録対談
実践重視の現場で実力養成!
鈴木:
解君はどうしてコンピュータ関係の仕事に就こうと思ったの?
解 :
高校の頃から、ソフトウェア開発に興味をもっていました。コンピュータやソフトウェアはこれからどんどん利用される道具だから、その技術を身につけたいと思ったんです。それで大学は情報関連に進み、勉強をしました。
鈴木:
中国の大学では、研究室の中でも会社と同じように、ソフトウェア開発がビジネスとして進められているというけど?
解 : はい、でも、そこで覚えたことは、今の仕事とは全く別の分野です。やはり、この会社の業務や自分の仕事に、直接関わる知識を得る機会は必要です。
鈴木:
まさに教育研修はそのためにあるのだけど、最初の印象はどうだった?
解 :
会社研究をしていた頃から、働きやすい環境があると期待していました。実際に、まわりの人はみな、やさしかったです。私には、日本語でのコミュニケーションが難しく、研修中もスムーズにやりとりできない場面が何度もありました。でも、いつでも親切に、根気よくつきあってもらえました。
鈴木:
日本でのビジネスマナーや生活習慣に戸惑うことはなかった?
解 :
最初は不安もありましたが、早い時期に研修を受けたので、慣れるのもそれだけ早かったと思います。
鈴木:
プログラミングを覚えるのも早かったね。
解 : JAVA関係やデータベースの一部の分野は、大学でも経験があったので。だけど現場に入って実践で覚えるのが、何より力になると感じています。
鈴木: それは日本人スタッフでも同じだと思う。当社の場合、大人数を対象にした集合教育よりも、一人ひとりに目が届く小人数教育に力点を置いているから、教える側も学ぶ側も「現場に出ちゃったほうが早い」って気持ちはあるね。
自力もコミュニケーションも大切
鈴木: 研修中、難しいと思ったことは?
解 : 課題を進めていて、どうしてもわからないところが出てきますよね。これを自分で調べていくというのが、思ったよりも大変でした。過去のプログラムとか、インターネットとか、いろいろ探すのですが、なかなか求める答えにたどり着かない。
鈴木: 確かに、集中してよく調べているようだった。自力でとことん解決しようという姿勢は大事だね。だけど、実際の仕事の場面では、どこかで区切りをつけて誰かに相談することも必要だよ。一人が迷路に入ってしまうと、チーム全体の進行にも影響が出るし、慣れるまでは進んで周囲とコミュニケーションをとってほしいからね。
解 : そうですね、わかりました。
鈴木: OJTは、技術職については、言語習得、設計手法、品質管理、プロジェクト管理といった内容を、本人の適性やスキルに合わせて実施していく。営業職の場合は、アポイント、顧客管理、DB収集、DB管理、企画書作成、プレゼン練習などになる。解君は、カーナビ関係のシステム開発に参加しながら技術を学んでいるところだけど、感想は?
解 : 今まで実際のクルマでも、ナビに触ったこと、なかったんですよ。とにかく初めて触れる製品であり技術なので、しっかりマスターしたいと思います。これまで、製品の全体像と基本的なシステム構造、OS、ミドルウェアなど、開発に関連した技術・知識を、順を追ってレクチャーしてもらいました。
鈴木: 同時進行で、実際に開発の手順を踏んで、大事なポイントではそのつど課題を与えている。入社当初に比べたら、問題にぶつかった時の解決のしかたに、ずいぶん慣れてきたね。
解 : はい、よき先輩に恵まれたおかげです(笑)。
苦労した分、やりがいも大きい
解 : 私はまだ経験していませんが、OFFJTはどういったことをするのですか?
鈴木: 技術職では、顧客のところに常駐しての設計およびサポート訓練、上海のグループ会社で行う海外研修などがある。営業職には、営業系のスキルアップ研修が用意されている。ほかに、外部委託によるOFFJTも計画しているよ。
解 : この業界に限らないかもしれませんが、勉強はずっと続くわけですね。
鈴木: 入社から今日までを振り返って、印象に残る出来事はあった?
解 : 研修中、プログラムのテストでバグが出て、修正と再テストを繰り返したことがありました。特に問題になる箇所ではなかったのですが、それ以来、小さなミスや見落としがないよう、さらに注意するようになりました。
鈴木: 入社1年目でも、やりがいを感じることはある?
解 : それはありますよ(笑)。難問にあたった時に、いろいろ調べて調べて、ようやくいい方法が見つかって、「できた!」という瞬間は、嬉しいものです。
鈴木: 日本語はどうやって勉強しているの?
解 : テキストを使ったり、横浜市が開催している外国人向け講座に通ったりしています。日本は街の様子がきれいだし、電車は便利だし、慣れてくると生活しやすいですね。ただちょっと物価が高いと思います。
鈴木: 休日は、同じ職場の仲間と遊びに出ることも多いんだって?
解 : ええ、いい仕事をするために、しっかりリフレッシュしています。
鈴木: 毎日が充実しているようで、なにより。その調子で、頼もしいエンジニアに育ってくれることを期待しているよ。
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